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dear大切な人~クリスマスの奇跡~
第6章 サンタさんお願い
「ママとパパ....」
泣きながら手を伸ばしたら、すっと画面が消えた。
「美里ちゃんがいなくなって、探し回ってるみたいだね。どう?愛されてなかったら探したりしないと思うよ。」
悪魔に言われて美里は顔を上げた。
「帰らないと..」
するとニコッと笑って、家の近くまでくると、地上に降り立った。
家に入ろうとすると、悪魔はついてこない。
「悪魔、入らないの?」
「僕は用事があるからね。」
「え~..もう会えないの?」
美里が残念がると、ふわふわ近づいてきた。
「そうだね。キミが大きくなって、素敵な女の子になったら会いに来るよ。」
「?」
「..ってわからないか。」
苦笑いすると、悪魔がチュッとほっぺにキスをした。