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ブルマー狩りの季節
第3章 柿谷早苗のブルマー【脅迫】
前にも少し触れたが――理科準備室はグラウンドに面した三階建て校舎の最上階、その廊下の突き当たりにある。

縦に細長い形をしていて、出入口から見て左の壁は、その一面を化学薬品や実験器具を収めた棚が覆っている。

一方、理科室とを隔てる右側の壁には、いちばん手前に――出入口と直角する形で――理科室と通じるドアがあって、その向こうに机が二つ並んでいる。

二つの机の先には、出入口と対面する奥の壁まで、やはり薬品ないし実験器具等を収納した棚が置かれていた。

二つの机は、手前が私のもので、奥にあるのは佐伯涼子という、この高校にもうひとりいる化学担当の若い女性教師のものだ。

尤もこの佐伯涼子は――私と二人きりになるのが嫌なのだろう――この理科準備室を使用することは殆どなく、だから理科準備室はほぼ私が独占して使用していた。

因みに私は盗撮した写真も、この理科準備室を暗室代わりに使って、自分で現像している。

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