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ブルマー狩りの季節
第3章 柿谷早苗のブルマー【脅迫】
食い込んだブルマーを、尻の割れ目から引き摺り出すべく、早苗が右手の人差指をブルマーに差し込んでいる写真である。

「この“少女”の顔を、見てみなさい……」

私は早苗のことを“少女”と称して、解説を続けた。

「この“少女”は、笑ってはいるが、本当はとっても恥ずかしいんだ……だって自分では気付かないうちに、ブルマーがお尻に食い込んでたんだからね……『一体いつから食い込んでたんだろう?このお尻を、何人のクラスメイトに見られたんだろう?』って、不安で堪らないんだよ……クラスメイトなら、まだいい……でも職員室には、男の先生もいっぱいいたからね……」

グラウンドはその北側に、私たちが今いる校舎があり、西側にも同じく三階建ての校舎がある(因みに東側には体育館があって、南側には学校の敷地を区切る生垣と、その中ほどに校門があった)。

職員室はその一階にあって、そこからもグラウンドを眺めることは可能だった。

「この“少女”は、もしかしたら男の先生にもブルマーが食い込んだ、だらしないお尻を見られたんじゃないかって、とても不安なんだよ……だからその不安と恥ずかしさを隠すために、涼しそうな顔をしてるんだ……」

早苗はそんな私の話を、最初のうちは顔を俯かせて、黙って聞いていた。

しかし途中から、早苗の目から溜まり切らなくなった涙が、ぽろぽろと零れ始めた。

程なくして早苗は、熱い溜息を繰り返しながら、さめざめと泣き始めた。

だが解説を終えた後、私は泣いている早苗には構わず、またアルバムのページを捲った。
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