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バーチャルお見合いシステム
第8章 各地で(1)職場…25歳爆乳令嬢マリナと22歳新入社員ソウタ
ソウタは、6月2日の昼休み、営業部の入口扉を少し開き、中をそーっとのぞいた。
『いるいる』
営業部長の机のすぐ横に、マリナが爆乳をたっぷたっぷと揺らし鎮座していた。
社長令嬢なので、営業部内でも特別扱いらしかった。

「ん?」
マリナが視線を送ってきたような気がして、ソウタは驚いた。
まあ気のせいだろうと思い、扉をそっ閉じした。
『部が違うので、アプローチは難しいなあ・・・』

ソウタは、しかたなく廊下をとぼとぼと歩き出した。
「きみ~~♡」
甘ったるい女子の声がし、後ろから細い手のひらで肩をつかまれた。
振り返ると、スーツでもはっきりと分かるバカでかい2つのスイカが、ぶるんぶるん・・・
なんと?マリナ?

「きみ~~♡あたしと寝たいの~~?」
さすが淫乱。社長令嬢とは思えない下品さ。
「はい・・・寝たい、です」
「いいよ~~~♡」
マリナは、美しい顔を舌べろべろのアヘ顔にして、言った。

「ただ」
「うん~~?」
「マリナさんとは、バーチャルでたっぷりと寝たいです」
「バーチャル~~?きみ、首が飛んじゃうよ~~?」
「あ、実はですね」
ソウタは、サトシキャンセラーのことをマリナに説明した。

「へえ~~~?きみ、頭、すごくいいんだ~~~♡」
マリナの顔が、一瞬、仕事顔になって、ソウタの顔をふむふむと眺めてきた。
「きみ、名前は~~?」
「あ、ソウタです。企画部員です」
「じゃ、ソウタ。あたしについてきて~~~♡」

案内されたのは、リビングルームにプラス、ダブルベッドや浴室まで付いている広々とした部屋。
マリナ専用の特別室だ。
ごろん!
マリナは、スーツを着たままダブルベッドの上に仰向けに寝ころんだ。
「ソウタ~~~♡こっちに来て、横に寝ころんできてよ~~~♡」
「あ、はい」
ソウタはスーツ姿で、マリナの左横に仰向けに寝ころんだ。

「じゃ、ソウタ~~~♡まずは、ワンセット、よろしくね~~~♡企画部には連絡済みだから、安心して~~~♡」
ワンセットとは、バーチャルお見合いシステムの用語で、リアル2時間バーチャル一か月をいう。
「あ、マリナさん、分かりました」
「ソウタ~~~♡タメ口でいいよ~~~♡セックスをする間柄は、対等だから~~~♡」
「あ・・・マリナ・・・」
「はい♡ソウタ~~~♡」
ソウタとマリナは、手のひら同士を重ねた。
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