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バーチャルお見合いシステム
第11章 完全自由化(1)ショッピングモール
バーチャルお見合いシステムが完全自由化されたことにより、世の中のエロ風景がゆっくりとではあるが、一変することになった。
ショッピングモールといえば、ざわめき、おしゃべり、赤ん坊の泣きわめく声が波のように反響して、非常に騒々しいのが今までの風景。
それがどう変化したか。とあるショッピングモールのようすをのぞいてみよう。
完全自由化の9月1日は、土曜日だった。
高2の男子・ナオトは、朝、ネットのニュースで
<きょう、バーチャルなんとか完全自由化!どうなる?>
というのをちらと見たが
『自分には関係ねえや』
と詳しく読みもしなかった。
ナオトは、彼女いない歴=人生17年。
顔はイケメンじゃないし、体型もいたって普通。キャラも立っていないし、中肉中背の平平凡凡な非モテのモブ男子だ。
バーチャルお見合いシステム完全自由化とかいっても、結局、相手がいなければ宝の持ち腐れなのだ。
午前9時、ナオトは近所のショッピングモールに一人で行った。
『あれ?やたら静かだな?今日、休みかな?』
と思ったが、中は人、人、人の、超満員。
ただ前に来た時と、様子が違う。
各店の前の通路には、2人掛けのベンチがぎっしりとすき間なくずらりと並べられている。
そのほとんどに男女のカップルが腰かけ、手を握り合っている。
カップルは、同じ組み合わせでゆっくり座っているのもいれば、相手が次から次へと替わるもの、互いに次から次へと替わるものもいる。
2人分空いているベンチがあったので、ナオトはなにげに座った。
「おにいちゃん~♡横、座っていい?」
突然、小学5,6年生くらいの顔がなかなか可愛い女の子が声をかけてきた。
「ああ、いいよ」
ナオトは、何も考えなく答えた。
「ちょこん~♡」
女の子は、ナオトの左横に座った。
ナオトの左のひざの上に、柔らかい感触が。
見ると、女の子がにやにやしながら右手のひらを上に向け、ナオトの左のひざに置いていた。
「うん?何か用?」
「んもう~♡おにいちゃん、Vの申し込みに決まってるじゃん~♡」
「Vって、何?」
「Vは、バーチャルエッチのことだよ~♡」
「え?」
ナオトは思わず女の子の姿を見た。ロリータじゃないか?ダメだ、捕まる。
「おにいちゃん、知らないの?合法になったんだよ~♡」
あのニュースはそういう意味だったんだ・・・
ナオトは、女の子の手を握っていた。
ショッピングモールといえば、ざわめき、おしゃべり、赤ん坊の泣きわめく声が波のように反響して、非常に騒々しいのが今までの風景。
それがどう変化したか。とあるショッピングモールのようすをのぞいてみよう。
完全自由化の9月1日は、土曜日だった。
高2の男子・ナオトは、朝、ネットのニュースで
<きょう、バーチャルなんとか完全自由化!どうなる?>
というのをちらと見たが
『自分には関係ねえや』
と詳しく読みもしなかった。
ナオトは、彼女いない歴=人生17年。
顔はイケメンじゃないし、体型もいたって普通。キャラも立っていないし、中肉中背の平平凡凡な非モテのモブ男子だ。
バーチャルお見合いシステム完全自由化とかいっても、結局、相手がいなければ宝の持ち腐れなのだ。
午前9時、ナオトは近所のショッピングモールに一人で行った。
『あれ?やたら静かだな?今日、休みかな?』
と思ったが、中は人、人、人の、超満員。
ただ前に来た時と、様子が違う。
各店の前の通路には、2人掛けのベンチがぎっしりとすき間なくずらりと並べられている。
そのほとんどに男女のカップルが腰かけ、手を握り合っている。
カップルは、同じ組み合わせでゆっくり座っているのもいれば、相手が次から次へと替わるもの、互いに次から次へと替わるものもいる。
2人分空いているベンチがあったので、ナオトはなにげに座った。
「おにいちゃん~♡横、座っていい?」
突然、小学5,6年生くらいの顔がなかなか可愛い女の子が声をかけてきた。
「ああ、いいよ」
ナオトは、何も考えなく答えた。
「ちょこん~♡」
女の子は、ナオトの左横に座った。
ナオトの左のひざの上に、柔らかい感触が。
見ると、女の子がにやにやしながら右手のひらを上に向け、ナオトの左のひざに置いていた。
「うん?何か用?」
「んもう~♡おにいちゃん、Vの申し込みに決まってるじゃん~♡」
「Vって、何?」
「Vは、バーチャルエッチのことだよ~♡」
「え?」
ナオトは思わず女の子の姿を見た。ロリータじゃないか?ダメだ、捕まる。
「おにいちゃん、知らないの?合法になったんだよ~♡」
あのニュースはそういう意味だったんだ・・・
ナオトは、女の子の手を握っていた。