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第1章 コンビニエンス好きな女…

　⑯

「あの、コンビニのフリーターの先輩は
テストをしたのか？…」
　と、僕は訊いた。

　すると…

「あぁ、彼ね、彼はタイプじゃないから」
　と、オーナーは冷たく言い放ったのである。

「あんな、フリーターなんて…」
　彩ちゃんもそう言ってきた。

「フリーターなんてオーナーは相手にしませんよ」
　そして更に付け加えてくる。


「わたしはさぁ、キミがタイプでもあったし…
　優秀そうだからテストしたのよ…」

　僕は…

　そのオーナーの言葉が素直に嬉しかった、いや、嬉しくなったのだ。


「あ、オーナー、ぜひ…」
　
　パートナーにならせて下さい…


　僕は…

　そう決心する。



「あら、そう、嬉しいわぁ…」

　こちらこそよろしくね…

「あ、わたしはね…
　
　悠里って云うのよ、よろしくね…」

　そしてオーナーは、いや、悠里オーナーはそう嬉しそうに言ってきた。



「は、はい、こちらこそよろしくお願いします…
　僕は…圭輔、坂本圭輔です…」
　すると悠里オーナーは、嬉しそうにハグをしてくる。


　そして…


「キミ、圭輔くんは、わたしにとって…
　どんな…
　コンビニエンスな存在価値のパートナーになるのかしらねぇ？…」


　そう、囁いてきた…


　　　　　　　　　　　Fin～♪♪