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ソルティビッチ
第1章 ソルティビッチ…
 14

 その彼は…

 かわいい男の子は…

 バーを出た左側の電柱の脇に立っていた。

 そして、バーから出てきたわたしを、黙って見つめていたのである。

 そんな彼の姿を見た瞬間に…

 また再び、わたしの中の、エスのスイッチが入った。

 いや、メス犬のビッチなスイッチが入ったのだ…
 なぜか、わたしは男に対してはエスの衝動が強く昂ぶるのである。

 なぜか…


「………」
 わたしはジッと彼を見つめながら、目の前まで歩み寄っていく。

 すると彼は、目を激しく上下に揺らしながら立ち竦み、下を向いた…

「あら、待ち伏せ…かしら」
 わたしは笑みを浮かべて、そして冷たく言い放つ。

「あ、い、い、いや…」
 彼はオドオドと小さい声で、喘ぐ様に応えてくる。

 それが更にわたしのエスの衝動を疼かせ、そして再び、一気に子宮が昂ぶり、疼いてきた。

「ふうん…」
 わたしは下を向く彼を、見下すかの様に見つめていく。

 ああ、堪らないわぁ…

 このウジウジ、グズグズ感…

 虐めたく、苛めたく、弄りたく、泣かしたく、鳴かしたくなっちゃうわぁ…
 この時点で、わたしはもう心の中では決めていたのだ。

 とりあえずは店の外でわたしを待っていた…

 勇気は無いが、とりあえず待っていた、いや、一応、待ち伏せをしていた…

 その想いを買ってあげようと…

 その想いを受けてあげようと…

 後は…

 あとは…

 彼がどう動くか…

 いや、わたしが導いてあげるのか…

 でも…

 今夜のわたしの獲物に決めたのだ。

 この自律神経の疼きを一人で過ごすのは…

 いつ来るかわからない彩ちゃんを待つのは…

 辛いから…

 せめて、彼で、この一時だけでも過ごせれば…

 それでよい…

「わたしを待ってたんじゃないの?」

「い、いや…」

「あ、そうなんだ…じゃ…」

 わたしはそう冷たく突き放す…

「あっ、い、いや、そ、そう…」

 すると彼は、必死の形相で…

「そ、そうです…お、お姉さんを…ま、待って…いましたぁっ…」
 必死に言ってきた。

 あら、かわいい…

「な、何で?」

 だが、わたしは…

「え、あ、そ、それは…」

 更に突き放していく…
 
「なんでぇ、わたしを待っていたのかなぁ?…」

「あ、う…そ、そ…それ…は…」

 


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