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ソルティビッチ
第1章 ソルティビッチ…
 16

 自らはソファに座り…

「そこに…座りなさい…」
 彼に言った。

「は、はい…」

「違うわよ…」

「え…」

「違うわよ…キミは…そこよ…」

「え…」

「その床に座るのよ…」

 そして床にひざまずかせ…

 彼の目の前で脚を組み…

 最終テストをする。

「さぁ、これを…」

 わたしはそう囁き…

 爪先を…

 ストッキング脚の爪先を、スーッと彼の口元へと伸ばしていく…

「え…」

 彼は、その爪先を凝視し…

「さあ…

 舐めて…

 舐めるのよ…」

 ビッチそのものの命令をする。

「え、あ…」
 彼はそう呟き、固まった。

 これが…

 これは、普通の反応である。

 誰だって…

 初めて出会った女に…
『爪先を舐めろ…』と、云われて…
 
『はいそうですか、舐めます』
 なんて男がいる筈がないのだ。

 だが、わたしは敢えて、そう言うのだ、いや、命令をする…

 嫌ならばそれで終わりで良い…

 ワンナイトの…

 わたしの嗜好にそぐわないだけであり…
 帰ればよいのだ。

 だが…

 この時点で、素直に、いや、イヤイヤでも構わない…

 黙って、舐めさえしてくれれば…

 二人の間には…

 ワンナイトの…

 そしてエスとエム的な嗜好と、思考…

 そして一夜の仮の信頼関係が…

 結ばれる…
 と、わたしは思うのである。

 その為の最終テスト…

 だが、わたしには内心、もう一つの想いのテスト、いや、試験の意味もあったのだ。

 それは…

 ストッキングフェチであるのか、無いのか?…
 である。

 なぜならば、わたしはストッキングラブな女だから…

 過去に唯一存在した、最愛の男に…

 このストッキングラブという、フェチの嗜好と思考、そして快感を植え付けられてしまったからであった。

 だからわたしはこだわってしまう…

「さあ…舐めなさい…」

「あ…うぅ…」
 彼は爪先を凝視していた視線を外し、わたしを見てきた。


 あぁ、ダメかぁ…

 一気にわたしの心が醒め始めてきた…


 だが…


「え…」

 違うかも…


 彼の目は…

 潤んでいたのだ…


 そして…


「な、舐めても…

 舐めてもいいんですか…」

 と、言ってきた…




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