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ソルティビッチ
第1章 ソルティビッチ…
 21

 わたしは男に対してはエスの昂ぶりを覚え…
 彩ちゃんとの関係の様に女性相手にはどっちかといえばエム的になってしまう。

 だから、彼の、駿の、中性的な顔立ちのせいで…
 男に対するエスで、ビッチな衝動が弱まったのかもしれない。

 そしてそれがビッチたる筈のわたしには、少し悔しかったのだ…

 そんな想いの反動なのか…

 不意に、急に…
 また、再び、心の中にエスでビッチな昂ぶりの衝動が湧いてきたのだ。

 わたしはいきなりスッと立ち上がり、すっかり油断した顔をしている彼の、駿の、ワイシャツのボタンを4つ程外し…

「あ、えっ…」
 
 グイッとワイシャツを両手の肘まで下げて、後ろに回したのだ…
 これは手首のボタンは外していないから簡単にいえば、後ろ手に拘束したカタチと効力が発揮されるのである。

「あ、う、ゆ、ゆりさん…」
 そして駿も、後ろ手に動けなくなった自分を悟り、慌てた声を上げてきた。

「ふふ、動けない?」

「あ、え…」
 わたしはそう頷く駿のズボンのベルトを外し、ボタンとチャックを外し、そして一気に引き下ろす。

「あっ、うっ」
 そしてズボンは膝立ちの膝のあたりに絡まった。

 そんな駿は…

 上半身はワイシャツが絡まり後ろ手となって動けず…

 下半身も膝立ちの膝のあたりに絡まり、動けない。

 そして…

 わたしは駿のボクサーブリーフのウエストに手を掛けて…

「ああっ」

 一気にブリーフを下ろす…


「あらっ」

 すると目の前に、予想外に…

 かわいい顔には似合わない…

 猛々しくも、美しい…

 まだまだ若い、ピンク色のペニスが、ブルンと震え…

 反り返ってきた…

「あぁぁ…」
 彼は、駿は、恥ずかしそうな声を漏らす。

「あっ、えっ、あららぁっ」

 そして、なんと…

「やっぱりぃ、キミは変態くんじゃぁん」

「あ…いや…」
 
 陰毛が無い、つまり、パイパンなのだ…

「そ、それは…」

 男のパイパンは初めて見た…

「いやぁ、なかなかの変態くんだよぉ…
それにぃ、なかなか駿くんの立派だしぃ…」
 モジモジしてくる。

「まるでさっきの腸詰めウィンナーみたいね」
 と、笑う。

 きっとその笑みは、エスでビッチでいやらしい笑みを浮かべているに違いない…

 ズキズキと昂ぶりが疼いてきてくる…



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