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ソルティビッチ
第1章 ソルティビッチ…
 56

 わたしはすっかり昂ぶり、ぐしょぐしょに濡らしていた。

 そして葵の爪先の親指が…
 ぐしょぐしょに濡れて、緩んでいる股間の、アソコを、グリグリと押してきたのである。

「は、ぁぁ、ぅぅ、んん…」

 もうわたしは…

 葵の爪先で…

 イキそう…

 逝きそうであった…


「あっ悠里ぃ、ダメよ、イッちゃ」
 わたしのイキそうな気配を感じたのか、葵がそう囁き、そして、股間の爪先を離す。

「…ん、はぁぁん」

「ダメよぉ、まだまだガマンよ…」

 まだ、イカせないからね…
 葵は意地悪気な目をして、囁いてくる。

「は、ぁ、んん…」

 これじぁ…

 ホントに、この前の夜の再現だ…

「もう、変態だからぁ、このストッキングの感触に感じちゃって、堪らないんでしょう?」

 そうなのだ…

 このストッキングの感触が…

 ナイロン繊維の感触が…

 香りが…

 舌触りが…

 そして淫らな味が…

 わたしの心とカラダを昂ぶらせ、疼かせてくるのである。

 散々、男達にヤらせて昂ぶっていたくせに…

 逆になっても昂ぶり、感じてしまっていた…

 本当に変態で…

 変態のストッキングフェチで、ストッキングラブなビッチ女なのだ。

「ふ、こんなに昂ぶった目をしちゃってぇ…」
 すると葵はそう囁きながら、わたしの顔をクイっと押さえ、キスをしてくる。

 そして変態のわたしは、そんな葵のキスに心を震わせてしまう…

「あ……ん…」

 本当は…

 駿ではなくて…

 本当に…

 本当に、葵という女性なのではないのか?…

 わたしはこのキスの…

 唇の、柔らかい感触に…

 そう感じてしまう。


 そんな葵はキスをしながら、わたしを抱き寄せ…
 ブラウスのボタンを一つ、一つ、外してきた。

「あっ、っんっんん」

 そして、ボタンを三つ外した辺りで…
 ブラウスを一気に引き下ろし、両手を後ろ手に絡ませてきたのである。

 袖の手首のボタンは外していないから、両手の自由は効かなくなり、まるで後ろ手に拘束されたカタチとなり…

 それは…

 この前、わたしが駿にした事と…

 同じであった。

 いや…

 この前の夜の再現である…




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