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Dear.M ~例えばこんな風に貴女を壊す~
第5章 お友達
インターフォンを鳴らすとすぐにドアが開いた。
「ほんとにごめんね……」
私は玄関に飛び込むと焼けたニンニクのいい香りがした。
「あんまり気持ちよさそうに寝てたから…起こしちゃ悪いかなって、うちでお昼の仕度してたんです…さ、どうぞどうぞ…上がってください……」
「お昼?……ほんとに…うれしい……」
天音ちゃんの部屋に上がるのは初めてだった。
1LDK…同じマンションなのに全然違う。
玄関から伸びる廊下の左右の扉がお風呂だったり、トイレだったり、寝室だったりするのだろう。
突き当たりのドアを開くとリビングダイニングとキッチン。
ニンニクの香りが強くなる。
「ここ、座っててください……」
キッチンは対面式で、カウンターテーブルになっている。
ワタシはスツールの椅子を引いて促した。
私がそのスツールに腰を下ろすと、ピピッ、ピピッとタイマーの音が鳴り、天音ちゃんはキッチンの内側へと入っていく。
パスタ鍋から穴の空いた内鍋を持ち上げてフライパンに落とすと手際よくパスタとソースを絡めていった。
「すごくいい香り……」
「残り物の野菜と生ハムがあったので…オイルパスタですよ……」
あまねくちゃんは二つのパスタ皿に盛り分け、黒胡椒をミルから挽いていった。
【料理得意なんだな……】
「はい、どうぞ……味の保証はしませんけど……」
タンブラーに微炭酸のミネラルウォーターを注ぐと天音ちゃんも私の隣に腰を下ろした。
「なんかお店で食べるみたい……いただきます……」
「どうぞ…けっこうニンニク利かしてますけど平気ですか?……旦那さんとキスできないかもですね……」
【今日はする予定ないし、大丈夫だと思う……それに夜うちもニンニク使えばキスくらい……】
「大丈夫だよ……」
フォークにパスタを巻きつけてひとくち…。
「わぁ…美味しいっ……これ、いいオリーブオイル使ってるでしょ……」
「わかりますぅ?……けっこう拘りなんです……」
「さっきはごめんね…せっかく来てくれたのに……」
「えぇ、またそこに戻りますぅ?……」
【おかげでいいもの仕入れられたんだから……】
「だって……」
「なんか嬉しかったですよ…ワタシは……気を許してくれてるんだなって……」
確かに私は天音ちゃんに気を許していた。
保育園や幼稚園のママ友は確かにいるがぜんぜん違うと思った。
「ほんとにごめんね……」
私は玄関に飛び込むと焼けたニンニクのいい香りがした。
「あんまり気持ちよさそうに寝てたから…起こしちゃ悪いかなって、うちでお昼の仕度してたんです…さ、どうぞどうぞ…上がってください……」
「お昼?……ほんとに…うれしい……」
天音ちゃんの部屋に上がるのは初めてだった。
1LDK…同じマンションなのに全然違う。
玄関から伸びる廊下の左右の扉がお風呂だったり、トイレだったり、寝室だったりするのだろう。
突き当たりのドアを開くとリビングダイニングとキッチン。
ニンニクの香りが強くなる。
「ここ、座っててください……」
キッチンは対面式で、カウンターテーブルになっている。
ワタシはスツールの椅子を引いて促した。
私がそのスツールに腰を下ろすと、ピピッ、ピピッとタイマーの音が鳴り、天音ちゃんはキッチンの内側へと入っていく。
パスタ鍋から穴の空いた内鍋を持ち上げてフライパンに落とすと手際よくパスタとソースを絡めていった。
「すごくいい香り……」
「残り物の野菜と生ハムがあったので…オイルパスタですよ……」
あまねくちゃんは二つのパスタ皿に盛り分け、黒胡椒をミルから挽いていった。
【料理得意なんだな……】
「はい、どうぞ……味の保証はしませんけど……」
タンブラーに微炭酸のミネラルウォーターを注ぐと天音ちゃんも私の隣に腰を下ろした。
「なんかお店で食べるみたい……いただきます……」
「どうぞ…けっこうニンニク利かしてますけど平気ですか?……旦那さんとキスできないかもですね……」
【今日はする予定ないし、大丈夫だと思う……それに夜うちもニンニク使えばキスくらい……】
「大丈夫だよ……」
フォークにパスタを巻きつけてひとくち…。
「わぁ…美味しいっ……これ、いいオリーブオイル使ってるでしょ……」
「わかりますぅ?……けっこう拘りなんです……」
「さっきはごめんね…せっかく来てくれたのに……」
「えぇ、またそこに戻りますぅ?……」
【おかげでいいもの仕入れられたんだから……】
「だって……」
「なんか嬉しかったですよ…ワタシは……気を許してくれてるんだなって……」
確かに私は天音ちゃんに気を許していた。
保育園や幼稚園のママ友は確かにいるがぜんぜん違うと思った。