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後宮に蝶は舞いて~Everlasting love~第二部
第4章 序章~最初の「死」~

雪鈴は運が良かったのだ。雪鈴は優しい良人を前にしても、自分が少しも時めかないのを不思議に思った。雪鈴が大好きな恋愛小説では、大抵、女主人(ヒロイン)公は相手の男に時めきを感じていた。また、雪鈴よりも先に嫁いだ幼なじみたちも口を揃えて話していた。
ー婚約者のことを考えただけで、頬が熱くなって眠れなくなるの。
その時、雪鈴は漠然と考えたものだ。
皆、結婚する相手を前にすれば、恋愛小説のヒロインと同じなのだと。
ー婚約者のことを考えただけで、頬が熱くなって眠れなくなるの。
その時、雪鈴は漠然と考えたものだ。
皆、結婚する相手を前にすれば、恋愛小説のヒロインと同じなのだと。

