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後宮に蝶は舞いて~Everlasting love~第二部
第4章 序章~最初の「死」~
また、蔑みの眼を向けるこの男たちにも、意地でも涙を見せるつもりはなかった。
最初の男が言った。
「ここで俺たちに切り刻まれるのが良いか。それとも、ここから飛び降りるか、俺は情け深いから、この世の名残に、せめてそれくらいは選ばせてやるさ」
傍らの男が続けた。
「どうする? 思い切って飛び込んじまった方が楽に逝けるぜ? そうしたら、大人しく俺らに刺し殺されたってことにしてやるからさ」