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後宮に蝶は舞いて~Everlasting love~第二部
第41章 それぞれの想い

どういうわけか、王妃こと雪鈴は、この大王大妃に気に入られ、孫のように可愛がられた。美術品に造詣の深い彼(か)の方のことだから、当代一流の絵師に描かせたに相違なく、確かに描かれたはずの花から芳しい香りが立ち上り、絵の中の蝶は今にもはばたきそうなほどの出来映えだ。
王妃も気に入り、ずっと寝室に置いて愛用してきた。これほどまでに優れた名人技であれば、もしや神ならざる奇跡を起こしたとしても不思議はないだろう。
王妃は一人で納得し、立ち上がった。一対の銀蝶は王妃の前を忙しなく行きつ戻りつしている。その様は、あたかも付いて来いとでもいうようだ。
王妃も気に入り、ずっと寝室に置いて愛用してきた。これほどまでに優れた名人技であれば、もしや神ならざる奇跡を起こしたとしても不思議はないだろう。
王妃は一人で納得し、立ち上がった。一対の銀蝶は王妃の前を忙しなく行きつ戻りつしている。その様は、あたかも付いて来いとでもいうようだ。

