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後宮に蝶は舞いて~Everlasting love~第二部
第41章 それぞれの想い

だが、王妃は首を振った。何故か、あまり猶予はない気がしたのだ。十七年も姿を見せなかった銀蝶が突如として出現した理由。
何とはなしに胸騒ぎがする。のんびりと着替えている間に、蝶が消えてー屏風に戻ったら一大事だ。彼らが何を伝えたかったのか。永久に知ることはできなくなってしまう。
王妃の意思が固いのを見るや、馬尚宮はそれ以上は言わなかった。この可憐な王妃が外見に似合わず、頑固な一面を持つのは熟知している。
「では、せめて私めをお連れ下さいまし」
と、馬尚宮は王妃の肩から外套を羽織らせ、王妃の後に慌てて付いていった。
何とはなしに胸騒ぎがする。のんびりと着替えている間に、蝶が消えてー屏風に戻ったら一大事だ。彼らが何を伝えたかったのか。永久に知ることはできなくなってしまう。
王妃の意思が固いのを見るや、馬尚宮はそれ以上は言わなかった。この可憐な王妃が外見に似合わず、頑固な一面を持つのは熟知している。
「では、せめて私めをお連れ下さいまし」
と、馬尚宮は王妃の肩から外套を羽織らせ、王妃の後に慌てて付いていった。

