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後宮に蝶は舞いて~Everlasting love~第二部
第41章 それぞれの想い

果たして、王妃が歩き始めると、銀蝶はふわふわと先導するように前方に向かって進み始めた。時折、宙で制止して王妃一行が追いつけばまた案内するように飛んでゆく。
そうやって辿り着いた先は東宮殿であった。中宮殿同様、東宮殿もまだ静まり返っている。手前で不寝番を務める若い女官は二人、一方が立ったままうつらうつらと船を漕いでいた。
馬尚宮がコホンと咳払いすると、居眠りをしていた女官は眼を覚まし、直立不動で頭を下げる。
そうやって辿り着いた先は東宮殿であった。中宮殿同様、東宮殿もまだ静まり返っている。手前で不寝番を務める若い女官は二人、一方が立ったままうつらうつらと船を漕いでいた。
馬尚宮がコホンと咳払いすると、居眠りをしていた女官は眼を覚まし、直立不動で頭を下げる。

