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後宮に蝶は舞いて~Everlasting love~第二部
第41章 それぞれの想い

「東宮殿は不用心極まるな。不寝番が居眠りをしておったのでは、不寝番になるまい」
上宮の尚宮にたしなめられ、女官は蒼白になって震えている。
「申し訳ございません」
王妃は傍らの馬尚宮に鷹揚に言った。
「まだ若いゆえ、睡眠時間が足らないのでしょう。可哀想だから、あまり叱らないであげて」
馬尚宮は盛大な溜息と共に言った。
「中殿さまは下々に対して、ちと甘すぎていらっしゃるのではありませんか」
長年、仕えてきた側近だからこそ許される言葉だ。
上宮の尚宮にたしなめられ、女官は蒼白になって震えている。
「申し訳ございません」
王妃は傍らの馬尚宮に鷹揚に言った。
「まだ若いゆえ、睡眠時間が足らないのでしょう。可哀想だから、あまり叱らないであげて」
馬尚宮は盛大な溜息と共に言った。
「中殿さまは下々に対して、ちと甘すぎていらっしゃるのではありませんか」
長年、仕えてきた側近だからこそ許される言葉だ。

