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後宮に蝶は舞いて~Everlasting love~第二部
第41章 それぞれの想い

けして達筆ではないけれど、真面目さを物語る息子の几帳面な字で名前が書かれ締めくくられていた。
王妃は賛が書いた手紙を胸に抱き、固く眼を閉じた。
ー賛、そなたも父上と同じ道を選んだのですね。
かつて王と王妃も世間の非難を一身に浴びながらも、自分たちの愛を貫いた。たとえ形は違っても、息子も結局は自らの望む愛のかたちを選んだのだと。
ー愛はいつも人を予期せぬ方へと導くものです。
大切な子息の人生を狂わせたことを詫びた時、清明が洩らしたあのひと言がありありと耳奥でこだました。
王妃は賛が書いた手紙を胸に抱き、固く眼を閉じた。
ー賛、そなたも父上と同じ道を選んだのですね。
かつて王と王妃も世間の非難を一身に浴びながらも、自分たちの愛を貫いた。たとえ形は違っても、息子も結局は自らの望む愛のかたちを選んだのだと。
ー愛はいつも人を予期せぬ方へと導くものです。
大切な子息の人生を狂わせたことを詫びた時、清明が洩らしたあのひと言がありありと耳奥でこだました。

