この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
後宮に蝶は舞いて~Everlasting love~第二部
第43章 傷痕
「危ない」



 女の悲鳴がして、彼はハッと我に返った。寸でのところで、馬車が彼の真ん前を疾駆していった。



「馬鹿野郎、死にてえのか」



 こんな時、誰もが口走る怒りの捨て台詞を残し、荷馬車はそのまま消えていった。




 ボクスはみっともなく茫然と突っ立っているしかなかった。と、やわらかな感触が彼の手を包み込んだ。気がつけば、彼は両の拳を握りしめたまま震えていた。
 あと一歩間違えは、俺はあの荷馬車にひかれて死ぬところだった。病気の親父とお袋を残して逝くところだった。
/4628ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ