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後宮に蝶は舞いて~Everlasting love~第二部
第43章 傷痕
むろん、連れの女など来ない。彼は室に案内した女中が消えたのを確認してから、足音を忍ばせて廊下を歩いた。確か女将は廊下の突き当たりの端っこの部屋だと言っていたー。
流石に扉を開ける前は、口がからからに渇いた。これですべてがおしまいだとも。
力を込めて両開きの戸を開けたときのミスの顔は見物だった。こんなときでなければ、腹を抱えて笑っていただろう。
案の定、二人は褥の中で抱き合っていた。むろん、衣服は何も身につけていない。しかも、絡み合った体勢のままだったから、余計に笑えた。
「これがお前の出した答えなんだな」
流石に扉を開ける前は、口がからからに渇いた。これですべてがおしまいだとも。
力を込めて両開きの戸を開けたときのミスの顔は見物だった。こんなときでなければ、腹を抱えて笑っていただろう。
案の定、二人は褥の中で抱き合っていた。むろん、衣服は何も身につけていない。しかも、絡み合った体勢のままだったから、余計に笑えた。
「これがお前の出した答えなんだな」