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後宮に蝶は舞いて~Everlasting love~第二部
第45章 新たな日々
左上腕に焼け付くような、ひりつくような痛みを感じ、ボクスは我に返った。見れば、矢が深々と突き刺さり鮮血が溢れている。
だが、痛みを感じている間もなかった。ほどなく黒い影が踊り出て、ギルソンに向かって何やら振り上げたからだ。
矢が刺さったままでは身動きも取れない。ボクスは自ら腕に刺さった矢を途中で折り捨てた。
冬の陽光を浴びて、ギルソンに向かい振り上げられたものが鈍く光った。
ーいけないっ。
咄嗟にボクスは黒い影が振り上げたものを右手で受け止めた。今度は左腕だけでなく、右手のひらにも火傷したかのような痛みが走り、血が滲んだ。
だが、痛みを感じている間もなかった。ほどなく黒い影が踊り出て、ギルソンに向かって何やら振り上げたからだ。
矢が刺さったままでは身動きも取れない。ボクスは自ら腕に刺さった矢を途中で折り捨てた。
冬の陽光を浴びて、ギルソンに向かい振り上げられたものが鈍く光った。
ーいけないっ。
咄嗟にボクスは黒い影が振り上げたものを右手で受け止めた。今度は左腕だけでなく、右手のひらにも火傷したかのような痛みが走り、血が滲んだ。