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後宮に蝶は舞いて~Everlasting love~第二部
第45章 新たな日々
「そう申せば、そなたはケトンをも助けたという。たいそう腕が立つ若者だと娘がしきりに褒めそやしていたぞ」
これにも手柄顔をするのがいやで、沈黙を守った。だが、何故かケトンの名を耳にしただけで、頬が熱くなる。赤くなった顔を見られるのは恥ずかしいので、面は伏せたままだ。
ギルソンが面白そうに言った。
「そなたが私を庇って大怪我をしたと知れば、私はケトンに恨まれそうだ」
ギルソンは執事を呼び言いつけた。
「この者を屋敷に連れ帰り、十分な手当を受けさせてやれ」
これにも手柄顔をするのがいやで、沈黙を守った。だが、何故かケトンの名を耳にしただけで、頬が熱くなる。赤くなった顔を見られるのは恥ずかしいので、面は伏せたままだ。
ギルソンが面白そうに言った。
「そなたが私を庇って大怪我をしたと知れば、私はケトンに恨まれそうだ」
ギルソンは執事を呼び言いつけた。
「この者を屋敷に連れ帰り、十分な手当を受けさせてやれ」