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後宮に蝶は舞いて~Everlasting love~第二部
第45章 新たな日々
ー己れを必要以上に売り込みたくないのは判るが、必要なことすら口にできぬのは思慮深いのではない。それは、ただの臆病だ、卑怯者だ。
ボクスは先刻のギルソンの言葉を反芻した。自分は今まで沈黙を美徳だと信じていた。けれど、本当のところは違うのかもしれない。必要なことさえ口にできないのは何も美徳ではなく、単なる臆病であり、卑怯。
ギルソンの言葉は、何か人として大切なことを教えてくれているような気がしてならなかった。
ボクスは先刻のギルソンの言葉を反芻した。自分は今まで沈黙を美徳だと信じていた。けれど、本当のところは違うのかもしれない。必要なことさえ口にできないのは何も美徳ではなく、単なる臆病であり、卑怯。
ギルソンの言葉は、何か人として大切なことを教えてくれているような気がしてならなかった。