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後宮に蝶は舞いて~Everlasting love~第二部
第45章 新たな日々

ケトンは呆れたように鼻を鳴らした。おいおい、嫁入り前の娘がしてはならない下品なふるまいをするものじゃないぞ。
言葉にはせず眼を丸くして見ていると、ケトンが憤然と言った。
「四日前のこともあるわ。町外れで刺客に襲われたじゃないの。あのときはボクスがすぐ側にいてくれたから良かったけど」
泣く子も黙る辣腕と呼ばれる商人ギルソンの顔に優しい笑みがひろがった。
「ケトンや、私の可愛い娘。お前も知っているだろう。たとえ刺客に襲われて生命尽きようとも、私の寿命はそうたいして変わらないんだよ」
言葉にはせず眼を丸くして見ていると、ケトンが憤然と言った。
「四日前のこともあるわ。町外れで刺客に襲われたじゃないの。あのときはボクスがすぐ側にいてくれたから良かったけど」
泣く子も黙る辣腕と呼ばれる商人ギルソンの顔に優しい笑みがひろがった。
「ケトンや、私の可愛い娘。お前も知っているだろう。たとえ刺客に襲われて生命尽きようとも、私の寿命はそうたいして変わらないんだよ」

