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後宮に蝶は舞いて~Everlasting love~第二部
第7章 発覚
刹那、雪鈴は驚愕に呼吸が止まるかと思った。長く伸びた道が一瞬でかき消えた。見えない壁の向こうに広がるのは、壮麗な甍を頂いた極彩色の御殿だったからだ。地方で生まれ育った雪鈴は王さまが棲まわれるという宮殿を見たことはない。ただ絵物語に描かれた挿絵で眼にしたことはある。
今、眼前に、絵物語でしか見たことのない王宮が広がっていた。眼にも眩しい御殿は一つのみならず、幾つも連なり合うように建っている。実際の王宮は絵に描かれたものより、いっとう綺麗で見事だ。
今、眼前に、絵物語でしか見たことのない王宮が広がっていた。眼にも眩しい御殿は一つのみならず、幾つも連なり合うように建っている。実際の王宮は絵に描かれたものより、いっとう綺麗で見事だ。