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第35章 四月…アメリカ渡米と新しい生活

悠介「戻って来ました…お伺いしたのは少しお願いがあって…」　　

会長「クス…もっとゆっくりして良いと言って置いたはずだが…珍しいね？何かな？」

悠介「人を探して欲しいんです…」

悠介は守から聞いた内容を本人には申し訳ないと思いながら事情を説明した…

会長「ふむ…なるほど…それで向こうはまだ分かっていないのか？」

悠介「ええ…どうやら実家の家族も引越しなどで追いきれず…本人はなおさら難しい見たいで…こちらに来る前から何か昔の事で調べて居たようで可能性があると…それで自分の伴侶を捕まえるのを躊躇っているらしいので…その分自分が頑張りますので助けて頂けないでしょうか？」

会長「そう大袈裟にしなくても…分かった…こちらで探して見よう…分かったら君に教えれば良いかな？」

悠介「…いえ…上手く兄にその情報を渡して欲しいんです…バレると怒られます…今の話しをおじさんにしたとバレてしまうので…なんとかお願いします…」

腰まで頭を下げてお願いして苦笑する会長が任せてくれと太鼓判をくれて安心してもう一度お礼を言って仕事しますと言えば…

会長「あと二日は君は休みだ…ゆっくりしてなさい…それが条件だ…分かったね？」

悠介「…はい…」

失礼しますと言って自宅に帰った…悠介はその人がどんな人か凄く興味がある…もしあの兄を出し抜く女の子が居るならと思う…

すぐにアレックスに詳細を伝えて調査依頼を日本政府に出す…

3日後…その居場所と現在が分かった…

会長「見つけたよ…守は数日のうちにそこに行く…それとDNA検査をして子供との親子関係も調べている…ほぼ間違いなく守の子だろう…今日本だとジュニアスクールに通っている…守が大学の時くらいに作った子供だろう…そっくりだよ…見るかい？」

そう言って写真を一枚見せてくれた…入学式のものだろう…綺麗な女性と自分の小さな時そっくりな子供が写って居た…

悠介「ありがとうございました…この子…俺の小さい時にそっくりです…兄の方がもっとでしょうけど…」

会長「…まぁ…一人でずっと育てて居たようだ…家族からも離れて…どうしても欲しかったんだろう…相当芯のある女性のようだよ…頭も良い…」

悠介「…そうですか…クス…あの…絶対兄には…」

会長「クス…ああ…大丈夫だ」