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12歳年下の彼に看病される話
第5章 芸術の秋…とかしてみたり
港斗がマガジンラックに腕を伸ばして。
このラブホテルの冊子を取り出すと。

その冊子をパラパラと捲って。

そこにはレンタルできるアイテムとか
有料で受けらえるサービスとか。
お部屋からリモコンで注文できる
方法とか料金が書かれているのだが。

『このラブホの一番いい部屋って、
露天風呂と、信楽焼の内風呂と
お風呂が2つあるみたいなんですよねぇ』

そう言いながら、客室の
案内のページを開いて見せてくれて。

ホテルのスイートルーム並みの、
落ち着いた感じのシックなお部屋だったのだが。

『中途半端な時間になっちゃいましたね…』

「お夕飯…、しばらくは
食べれそうに…無い感じ…かもね…」

『お風呂…一緒に入っちゃいましょうか?
でも…、偶には…このまま…ここでって
言うのも…、良さそう…じゃないですか?』

このままここで…と港斗に言われて。

このままって事は、お風呂に入らないで。

ここでって事は…、ベッドじゃなくて

ソファで…えっちしませんか?って事で…。

「……あ、…、こ…、ここで…?」

『ええ、ここで…』

こっちが…戸惑いながら
そう港斗に返事を返すと。
こっちを見ている彼と目が合ってしまって。

その…、何て言うか…、
えっちな…事…、する時の顔してる…から。

『ワインも…頂きましたし…。
ハニートーストも…美味しかったですね』

そう言いながら、その手の指は
巴の頬をスルスルと撫でて来て。
頬に手を添えられると。
親指で唇をなぞられる。

『巴さんを…、頂いても?』

まるで…、もう1品食べたいとでも
言いたい感じの口調で言われてしまって。

耳元で囁かれたその言葉と、
吐息が甘くて熱くて、
その熱に耳をくすぐられてしまう。

カウチソファに足を伸ばして
一緒に並んで寛いでいたので。
彼に導かれるままに、
寛いでいる彼の身体の上に
こっちが跨って乗る様に促される。

こっちが上になってるのに、
キスの主導権は…私じゃなくて
下に居る彼の方にあって。

ちぅ……ちゅ…ッ…

唇を唇で挟んで…食べる様な、
頂きたい、食べたいと言った
その言葉に似あう様なキスをされる。

「ふ…っ、…ん…ッ…ん…」

彼の手が…するする…っと
キスをしながら背中を撫で下ろして行って。

お尻を…両手で、撫で回されてしまう。

「んんっ…、ンッ…」

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