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12歳年下の彼に看病される話
第5章 芸術の秋…とかしてみたり
また、水曜日に一緒に
トレーニングをして、付き合う前からの
ルーティーンで1杯だけビールを飲みに行って。
どっちかの家にその日は泊まるのも
私と彼とのルーティーンになって居て。
『巴さん、金曜日もジムで
一緒にトレーニングしましょうよ』
「きっ、金曜日…」
何となく…彼の…考えが読めた気がして、
前に金曜日から泊まりたいと
言って居たのを思い出してしまったのだが。
まぁ月曜と、水曜に行ってるんだから。
週3にするなら、金曜日なんだけどさ。
その次の週末の…10月の14日は
私が…生理になっちゃったのもあって。
私の家でゆっくりとして過ごしたんだけど。
11月の頭に行く、旅行の相談をしたりして。
見たい場所とか、あっちで
食べたい物のリクエストをしたり。
何処に泊まるかの宿泊先を
旅行サイトの口コミを見ながら
一緒に選んだりして。
「と言うか…広島まで行くのって
結構時間掛かるよね?」
『そうですね、200キロ以上ありますし。
4時間以上掛かりますから。
その日の…早朝…に出るか…、
前日の夜から出ても良いですよ?
巴さんが、前日に泊って良いって
言ってくれるんだったら、
ここから直接早くても出れますよね?』
「あ、途中で…交代するから…。
そんなに運転したら疲れちゃう…よ…」
そんな感じに旅行の相談を一緒にして。
前に…沖縄旅行に雄介さんと
行った時なんて、お金これだけ
出してって言われて、出しただけで。
何が見たいとか、何食べたいとか
そんな事…聞いてくれなかったしなぁ…。
いけないいけない…。
また…雄介さんを、無意識に
引き合いに出してしまって居た。
旅行は計画を立てる時が楽しいって
そんな話を聞いた事があったけど。
確かに…ここ行くなら、
ここも行きたいよねって
そんな事を言いながら、
ふたりで計画を立てるのって
楽しいなって思ってしまって居て。
12歳年下の彼は、
私に色々は初めての事とか
知らない事とか、楽しい事を
沢山…私にくれるんだなって…。
そんな事を考えていた。
隣に座って居る、
港斗の身体にもたれ掛ると。
彼が不思議そうな顔をして
こちらを見ていたけど。
ちゅ…とこっちから、彼の頬にキスをすると。
そっちの方が驚いた顔をしてたっけ。