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12歳年下の彼に看病される話
第3章 12歳年下の彼

トン…と…移動している内に
自分の背中に…壁が当たって。
どこかに…行き止まったのは…
自分の背中の感覚から分かったのだが…。

明かりがついてないから…、
暗いままで移動して来ていて。

港斗に…指を絡めて手を繋がれて。
その背後にある壁に…固定されて
縫い付けられる様にして。
指を絡めて繋いだ手を押し付けられてしまう。

さっきまでの…物とは…違う…
比べ物にならない程…貪る様にして
荒々しいキスをされてしまって。

「んぅ…んっ、ん゛んっ~ッ!!」

口角から…タラっと…
キスをしながら口移しにされた
彼の唾液の…喉に送り込めなかった分が。

そこから…溢れて…零れてしまて。
巴の顎の方へと…伝って行く。

グイグイと…こっちの足の間を
割って入る様にして…港斗が…
自分の足を…巴の足の間に押し込んで来る。

ビクビクっと…港斗の足が、
自分の…太ももの間に上がって来て。
思わず…巴は…自分の身体を跳ねさせる。

「んっ、んんぅ…、んっ、ん…ッ…」

それはダメと…、そのキスを
振り解く様にして首を左右に振って。
彼の唇が自分の唇から離れたその僅かな合間に
巴がハァハァと…乱れた呼吸を整える。

『巴さん…ッ…』

スルッと…港斗が…巴の
後頭部を支える様にして手を添えて来て。
片手は…開放されるが…
もう片方の手で…左右の手の手首を
纏めて…掴まれてしまって。
その…左右の手首を纏めて掴んでいる手を
港斗が自分の方へと…引寄せて。

巴の腰に…自分の腰を押し付けて来て。
その彼の…下半身と…背後にある壁に
巴の身体は…挟まれてしまって。
身動きを取る事もできなくされてしまった。

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