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12歳年下の彼に看病される話
第3章 12歳年下の彼

ちょっとしたホテルの
スイートルームぐらいの広さの。

巴の今までのラブホテル…に
行った記憶の中では…、
ずば抜けて豪華な…ラブホテルだったので。

『本当は…このラブホじゃなくて、
ウオータースライダーがある部屋がある
ラブホテルに泊まりたかったんですがね。
週末は…もう3ヶ月以上先まで、
予約で埋まってると言われてしまったので』

そう言って港斗が申し訳なさそうに
していたのだが、私が、そのプールと
スライダーのあるホテルに泊まりたいと
言った訳じゃないのに…な…。

何かの記念日でも…何でもないのに
こんなにサービスして貰って良いのだろうか?
港斗さんは…年下だし…、
こんなに彼にお金を使わせてばかりも
良くないと思ったので。
ここのホテル代をと申し出たのだが。
それなら明日のランチ代をお願いしますと
そう港斗に言われてしまって。

その日は…豪華なラブホテルで、
一緒に露天のジェットバスで泡ぶろにして。
港斗さんと一緒に…入る事にしたのだけども。

お湯張りは…港斗さんがしてくれたのだが。

チェックインする時に好きなアメニティが
貰える感じのシステムだったので。
どうせならと、沢山ある方が良いですよと
泡ぶろになる入浴剤を3つ…貰って居て。

今…。お湯張りが完了したのだが。

目の前の…露天風呂の
円形の湯船には…こんもりと…
ホイップを泡立てたかの様な…
泡が出来ていて…。もう乗り切れない分が
そこから外に零れて床にも広がって居た。

『あ~、これは…泡をちょっと捨てないと。
中には入れそうにないですねぇ。
でも…捨てちゃうのも勿体ないし…。
この泡で…洗い合いっこしちゃいましょうか?』

こんもりと…ホイップの様になっている
泡ぶろの泡を港斗がそう言いながら
両手ですくい取ると。

泡タイプのボディソープで、
身体を洗うみたいにして、
洗われているのか、それとも
泡を塗られているみたいにしながら。

巴の身体に…泡を乗せては…
泡を、その手で伸ばしていく。

『巴さんからも…、同じ様に
僕にして欲しい…な…なんて…』

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