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~疼き~
第2章 追憶
今から5年前の初夏を思わせる程暖かな大型連休中の日のことだった。
その年は、土日祝日を入れると10連休にもなる会社が多かった。

蒼の仕事は某大手電機メーカーでシステムエンジニアをしている。
システムエンジニアとは、情報システムやソフトウェアを設計・開発する職種である。

開発プロセスにおいて「上流工程」と呼ばれる領域を担当し、システムの全体像を考える要件定義や仕様書の作成などを行う。

自社の業績アップや業務改善などの経営課題を解決するためにシステムを企画・立案したり、社員からシステムやPCに関する問い合わせがあれば対応したりするのが主な仕事である。

システムの開発については、社内SEが担当する場合と外注する場合がある。

運用や保守も行うため、システムを作れば終わりではなく、1つのサービスに企画から運用まで長く関われるのが社内SEの特徴だ。

そんな仕事に就いている蒼はこの日、連休で近所にあるにある居酒屋“こころ”にひとりで飲みに来ていた。

蒼は無類の酒好きであり、酒の中でもホッピーが大好物だった。
趣味は酒にテレビゲームと映画だ。

この“こころ”は旨いホッピーと焼き鳥を出してくれる店だった。
蒼は毎週末、必ずと言って良いほどのこの“こころ”に飲みに来ていた。

この“こころ”の店は実にこぢんまりとしていた。
店に入ると小さなカウンターが並び、奥には4人ほどが座れる座敷がひとつだけあった。

蒼は今日、連休中でもありいつもより早い時間に店に入って入口から直ぐのカウンター手前の席で飲んでいた。
そんなカウンターでひとりで飲んでいた時だった。

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