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~疼き~
第6章 告白
夏海は昔、ネットの掲示板でとある男と知り合いになっていた。
蒼と出会う前からの知り合いだった。

その男の名を鈴木浩二と言った。
年齢は夏海よりも5歳年下だった。

知り合った当時、夏海は軽い気持ちで浩二と写メの交換をしていた。
その夏海の姿を見た浩二はいたく気に入った様だった。

その後は、しつこいくらいに連絡を取って来た。
でも、夏海は浩二の事を友達としてしか感じていなかったのだ。

その頃はまだ、浩二と実際に会う気がしなかったので、敢えて会うことをしないでいた。
そんな実際に会わないでLINEでやり取りを暫くしていた二人だった。

ところが、そんな浩二も新しい出会いがあり、彼女ができた。
その彼女は鳥取に住まいがあるらしく、浩二とは遠距離恋愛だった。

歳の頃は浩二よりも年上で姉さん女房だ。
仕事は看護師をしているらしかった。

浩二自身も介護士を生業としていた。
そんな浩二から最近連絡が来たのだ。

LINEにはこう書かれていた。

「今度、今付き合っている彼女と結婚することになりました」

夏海は、内心ホッとしていた。
これで、もうしつこく自分を追い掛け回したりしないだろうと思ったのだ。

それから暫くして、夏海は浩二に連絡を入れてみた。
その後、その彼女と結婚したのかどうかを知りたかったからだ。

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