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~疼き~
第7章 LINE
夏海が働いている会社は小さな福祉機器を販売している会社だ。
主に、補聴器などを販売している。

従業員も社長を入れても6人ほどだった。

その会社はあざみ野駅から市営地下鉄に乗り、センター南で降りる。
駅前の百貨店の中を通り裏道に出る。

裏道にでるとちょっと背の高い5階建てのビルが見えてくる。
1階は調剤薬局になっていた。

そのビル5階建てのビルの5階部分を借りて営業していた。
そこからの眺めはとてもいいものだった。

夏海はそこで事務の仕事をしている。
ここでの仕事は楽しいと夏海は思っていた。

軽い経理事務などの仕事もやっている。
営業事務もやらなければならなかったので割と忙しい日々だった。

そこの会社に配送業として出入りしていたのが福井寛貴だった。
寛貴は2歳年下でとても小柄な男でキュートな顔立ちをしている。

夏海の好む男だとも言えた。
寛貴は夏海が今の事務所に来る前から出入りをしていた配送業者だった。

夏海の会社の地区を担当しているドライバーだ。

それは、いつもの光景で、いつもの出来事だ。
いつものように夏海は発送する荷物があったのでそれを寛貴に渡した。

「荷物はこれだけ?」
「そうよ。これだけお願いします」

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