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~疼き~
第9章 出逢い
「なら、決まりだな」
「いつ頃来るの?」
「そうだなぁ、来月の始めくらいかな?」
「ハッキリと分かったら教えてくれる?」
「うん、分かったよ」
「蓮に会えるなんて、私嬉しいな…」
「俺もだよ…」
そう言うと二人は笑ったのだ。
尚も蓮は話す。
「たださぁ、いきなり夏海の家に泊まるのはどうかと思うんだ。だから、俺、新横浜駅近くにビジネスホテル予約するからそのつもりでいてな…」
「分かったよ。蓮、ありがとうね…」
夏海はこの蓮の気配りも嬉しかった。
確かに、いきなり蓮を家に泊めれば、ご近所の目もある。
ビジネスホテルに泊まってくれれば、そんな心配もなかった。
蓮が来る日は9月の始め頃になった。
土日挟んで金曜日も休みにして、金・土と宿泊して日曜に帰ることになったのだ。
夏海はその日を心待ちにしていたのは言うまでもなかった。