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~疼き~
第10章 初対面
二人は隣に座り合って、煌めく横浜の夜景を見ていた。
観覧車は徐々に下り始めてゆく。
蓮が夏海の手を強く握ってくる。
その手を夏海も握り返す。
二人は引き寄せ合うように唇を重ねた。
蓮の唇はとても柔らかく夏海は感じていた。
「夏海、俺は、お前の全てを受け容れるから心配するな…」
夏海はコクリと頷いた。
その姿は決しておばさんの姿などではなかった。
「ありがとう、蓮…」
夏海はそう言うとまた蓮にキスをした。
そのキスは舌と舌を絡める濃厚なキスだった。
蓮は、ペニスに熱が集まってくるのを感じていた。
夏海も身体が熱くなるのを感じていた。
お互い貪るようにキスを繰り返していた。
夏海の口角からは唾液が滴り落ちている。
その、雫を蓮は指で拭うとこう言った。
「俺、もう我慢できね…ホテルに帰ろう…」
「うん、私も我慢できそうにないな…」
夏海はコクリと頷きながらそう言った。
観覧車は、もう地上に降り立とうとしていた。
二人は地上へと戻って来たのだ。
観覧車を下りると観覧車に乗る人待ちで人が溢れかえっていた。
煌めく横浜の夜はしっとりと二人を優しく包み込んでいた。