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青い欲情~男と女の色模様~
第7章 おねえさんと再び
「おねえさん?」
唇が離れると
おねえさんは、とんでもなく困った顔をしていた。
「ごめんなさい…
今日は時間をもらってありがとう…
一人で夕日を見て心を落ち着けたかったんだけど、やっぱりこの景色を一人で見るのが寂しすぎて…」
そして…、と言葉を繋いで
「明人にちゃんと私の事を知ってもらいたいの
でなきゃ、ちゃんとあなたとスタートを切れない気がして…」
ちゃんとしたスタートも何も
僕は、これからもおねえさんとお付き合いする気満々だったけど…
「あなたも知っていると思うけど
私、清廉潔白な女じゃないわ…
ムードに流されてどんな男とも寝ちゃうし…」
そんなこと、何となくわかっていたから
僕は「そんなの気にしないよ」と返事した。
「じゃあ…私が…
君の担任の先生と寝たとしても?…」
その告白には正直に言ってショックだった。
どこの誰かも知らない奴とセックスをしようが気にならないけど、このように身近な男性がおねえさんの体を知ったということが衝撃だった。
「何でそんなことを正直に僕に言うのさ!!」
僕は、美波とおねえさんの両方とセックスを楽しもうとしていたくせに、
自分の事は棚にあげて、おねえさんを詰った。
「あなたには隠し事をせずに
全てを話しておきたかったから…」
バカ正直にも程がある!
それよりも、おねえさんを口説いて
まんまと抱いてしまった担任の磯田にメラメラと怒りの炎を燃やした。