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青い欲情~男と女の色模様~
第11章 放課後の二人
「お待たせ」
裸婦画に夢中になっていると下校時間になったようで、美波が隣に座った。
「まあ!いやだ…
ヌードばかり見てるのね」
見る人が見れば、
それは立派なアートなんだろうけど
いやらしい目で見ると、それはとんでもなくエロチックだった。
「ほら、美波、良く見てごらん
昔の人ってさスタイルが良くなかったのかな?
みんなうちの母さんみたいに下半身がふっくらしてるよ」
「ふぅ~ん…明人のお母さんは洋梨タイプの体型なの?
ね、いつご両親に紹介してくれるの?」
美波としては親に公認のカップルになりたいと
それとなく僕に聞いてきた。
「まあ…そのうちにな」
そうだよな…いつまでも秘密の付き合いって無理だよな…
いつかは紹介しないとな…
美波なら付き合ってもいいと言ってくれるかな?
もし、沙織を家に連れて帰ったら
父と母は何て言うだろう。
10歳ほど年上の女性だから反対されるかな?
父は沙織の上司みたいだから
なおさら反対するかもしれないな。
僕がそんな事を考えて
美波の返事をおろそかにしていると
「ふぅ~ん…私を紹介するのがそんなにイヤなんだ…」と寂しそうな顔をした。
「あ、いや、そんなことはないよ
僕もそろそろ紹介しなきゃなと思っていたんだ」
そう答えてあげると
にっこりととびっきりの笑顔を僕にくれた。