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青い欲情~男と女の色模様~
第12章 美波の母 明江

明江は夕飯の後片付けを手伝ってくれる美波をチラッと眺めた。

シンクに並んで立ち、
洗い物の共同作業の手が、つい止まってしまう。

「ママ?どうしたの?」

美波!あなた、ママに隠し事をしてるでしょ!

そのように問い詰めたいのに
なぜか、娘の口からクラスメートの男子と
深い仲になっているという答えを聞きたくなくて、明江は寡黙になってしまう。

「ほらぁ、早く洗ってくれないと
すすぎが出来ないわ」

何も知らずに美波が洗い物を急かしてくる。

『美波…ママが何も知らないとでも思っているのね?』

「パパぁ~、今夜のママったら様子が変なのよ」

テーブルにいつまでも腰かけて
日本酒をちびちび呑んでいる夫に
美波が告げ口する。

「そんなことないだろ?
いつもと同じように綺麗なママだよ」

酔いが回っているのか
いつになく饒舌な夫がチャチャを入れる。

『変わってしまったのは美波あなたの方よ』

明江は、じっくりと美波のボディラインをチェックする。
まだまだ子供だと思っていたのに
少し見ぬ間に、すっかりと女らしい体つきになっている。
その成熟し始めた体を
あの男の子に見せたの?
それもトイレという不潔なところで…

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