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青い欲情~男と女の色模様~
第1章 童貞卒業
季節はすっかり秋めいてきた。
タオルケットだけでは肌寒くて
明人はブルッと身震いをして目を覚ましてしまう。
スマホを手にして時刻を確認すると
まだ早朝の5時だった。
いい加減に掛け布団を出せよな…
自分で押し入れから布団を引っ張り出せばいいものを、明人はあえてそれをしない。
衣替えや布団の入れ替えなんて
そんなことをするのは母親の務めだと
タオルケットにくるまって寒さに耐えながら
もう一眠りをしようとしたが、
こう寒くては眠りに落ちることも出来ない。
熱いシャワーでも浴びるとするかな…
そう思って下着を入れてあるボックスに近づいた。
そして、微かに聞こえる隣の両親の寝室から
艶かしい母親の声に気づいた。
『おいおい…朝からかよ…』
父親と母親はけっこうな歳の差がある。
母親は30代後半だが父親はすでに50代半ばに差し掛かっていた。
男は50歳を過ぎれば
夜の営みでは勃ちが弱く
朝方にフル勃起する。いわゆる朝勃ちというものだが、そのフル勃起で女を抱く方が快楽を得られるので、自然と夜の営みが早朝セックスへと移行してしまっていた。
そうとも知らずに明人は
夜も朝もセックスしまくるのかよと
両親を淫乱のように感じていた。