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青い欲情~男と女の色模様~
第13章 家庭教師
二学期の期末試験が終わった。
明人の手元に返ってきた答案は、
どの教科もさんざんだった。
当然だった。
試験勉強なんてほとんどしていなかったから。
美波は塾通いをしていたお陰でなんとか成績をキープしていたけど
美波が塾のない日は例の公園のトイレでハメあったし、美波がいない日は沙織と連絡を取り合って美波を相手に覚えたテレフォンセックスを沙織に相手をしてもらいヌキまくっていたのだから。
そして期末には毎回の事ながら
担任の磯田と母の清美を交えての三者面談という壁に立ち塞がれた。
磯田を前にして机に着席すると
挨拶もそこそこに
磯田がこれ見よがしに成績表を僕と母の前に差し出した。
「いけませんねえ…
単刀直入に言わせてもらいます
このままでは留年も覚悟してもらわないと…」
その言葉は死刑判決を言い渡されたようなものだ。
「やはり、塾通いでもさせた方がいいんでしょうか?」
「それは各ご家庭の教育方針もございますし
塾に通い出すと反対に学力の落ちる生徒もいますので、こればかりは何とも言えないのですが…
明人の場合、遅刻がやたらと多いんですよね…」
「遅刻?それは何かの間違いでは?
毎朝、決まった時間に家を出ているんですけど…」
僕は慌てた。
三日に一度は沙織と落ち合って途中下車してラブホ通いしてることは何としてでもバレてはいけないからだ。