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青い欲情~男と女の色模様~
第13章 家庭教師
晴彦が家に帰りつくと
妻の清美が入浴もせずに待っていた。
「なんだ、まだ起きていたのか」
脱衣してベッドの上に投げ出したスラックスを
「シワになっちゃうわよ」と言いながら
拾い上げてハンガーにかけようとした。
木村先生のお宅って遠いの?
ずいぶんと時間がかかったわね
そんなことを言いながら
手にしたスラックスの股間部分が、やけに湿っているのに気づいた。
外は雨が降っているので
スラックスの裾が濡れて湿っているのはわかるけど、どうして股間部分が…
清美はハンガーのスラックスをハンガーフックに掛ける時に、さりげなく匂いを嗅いでみた。
そこから漂う香りは間違いなく女性のアソコの香り…
『あなた!まさか!』
清美は驚いて振り替えって晴彦に問いただそうとしたが、すでに晴彦の姿はなくバスルームに消え去っていた。
『そう…二人はデキているというわけね…
そちらがその気なら私だって堂々と大森先生とアバンチュールを楽しんでもいいわよね』
目には目を、歯には歯を…
そんな聖書の名文句を清美は心の中で復唱していた。
清美はスマホを取り出すと
ヨガ教室の大森先生に『ヨガ教室のクリスマス会がお開きになった後、二人だけで聖夜を楽しみませんこと?』とLINEを送信した。
すぐさま既読マークが付いて
- いいですね…ラブホはおそらく満室でしょうから、僕の部屋で聖夜ならぬ性夜を過ごしましょう - と、清美がウキウキするような誘いをかけてきた。