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青い欲情~男と女の色模様~
第15章 告発状
「や、やだわ…また誰かの悪戯なのね…
ね、もういいわ、消してちょうだい」
僕も母の意見に同感だったので
停止をクリックしようとした
だけども勝手に画面が黒くなった。
「動画で届けてくるなんて
手がこんだ悪戯だね」
まったく暇な奴もいるもんだねと
僕が言葉を繋ぐ前に再び画面が明るくなった。
そこに映っているのは誰かの部屋のようだった。
カメラをセットしたのか、やたらと腹筋の浮き出た鍛えている男の体が映る。
セットし終えた男はクルリと背を向けて
カメラから遠ざかり始めた。
背中しか映っていなかったのが
やがて腰から下もカメラにフレームインしてくる。
そして男が全裸であることを画像を見ていた三人は認識した。
その後ろ向きの全裸を見た瞬間、
その男に心当たりがあるのか
母の清美が「やめて!もう見なくていい!お願いだから見ないで!」と叫んだ。
動画は目的の人物を撮影しようとするかのように、全裸の男が横に動いて男の体で見えなかったものがハッキリと動画に映った。
「えっ?」
「おいっ!」
僕と父の春彦が同時に驚いた声をあげた。
なんと、全裸の男の背後でベッドに横たわっていたのが、長襦袢を肌蹴(はだけ)て巨乳とパイパンの股間を男に見せつけている清美本人だったからだ。
「やめて!もういいから!見ないでぇ!!」
清美は両手を広げてノートパソコンの画面を覆い隠した。