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青い欲情~男と女の色模様~
第20章 最終学年

「指名をしたのは僕じゃなくて、接待をしてくれる会社の方なんだ
だから僕はね、貴女と遊ぶつもりはないから時間まで世間話にでも付き合ってもらうよ」

さあさ、こっちに来てお座りなさい。

春彦はソファの自分の隣に空いているスペースを手でポンポンと叩いて彼女を近くに来なさいと呼び寄せた。

「それでは失礼します」

そういって頭を上げて顔を見せた女に
春彦は「あっ!」と声をあげた。

何を隠そうその女性は家を飛び出したまま行方知れずの清美だったからだ。

「清美!?」

「あなた?」

何も言えずに二人は、見つめあったまま呆然とした。

「お前…こんなところで…何をしてるんだ!」

「あなたこそ…あなたはこんな女遊びをする人だと思わなかったわ」

驚いたのは一瞬で
清美はすぐにソープ嬢としての仕事に取りかかる。
驚いて何も出来ない春彦は清美のなすがままだった。
手慣れた仕草でスーツのジャケットを脱がしてゆく。
場所こそ違えど清美に脱がしてもらうことで家庭の安らぎを与えてくれる。

「さ、下もお脱ぎになって…」

清美の手がベルトにかかると
ようやく春彦は「はっ!」と現在の状況を把握する。

「お前、いつからこんな仕事を…」

てっきり、あのデカちん男と仲睦まじく暮らしていると思っていたのに…

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