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青い欲情~男と女の色模様~
第21章 最終章

父さんと母さんは
あれから何度も話し合いを重ねて
翌年には離婚して別々の道を歩み始めた。

美波は大学受験に一発合格して
北海道の大学に進学した。
獣医師になるという夢を持っていたようで
彼女は着実に人生設計を歩いていた。

僕といえば…

志望校などなく
とにかく大学に行ければいいと
あたりかまわずいくつかの大学を受験したが
ものの見事に玉砕した。

まあ、何がなんでも大学に進学したかった訳じゃないから、浪人してでも次の機会を狙えばいいと
父さんは息子をどうしても大学に行かせたかったようだけど、僕は早く社会人になって美波と家庭を持ちたかったので、就職することにした。

父さんと離婚した母さんも、僕が進学しないとわかって、すごく落胆したけれど
今では僕とひとつの部屋を借りて
そこでなにかと身の回りの世話をしてくれている。

身の回りの世話というのは
掃除や洗濯、食事の用意ももちろんのこと
当然、夜には下半身のお世話もしてくれた。

そうそう、例のヨガ教室の男だけれど
父さんと僕が奴の部屋に殴り込んで
もう二度と母さんに近づかない事を約束させ
例の動画を納めているデータも破棄させてやった。

美波とは年に数回しか会えないけれど
遠距離恋愛が破綻することなく
交際は順調に進んでいた。

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