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ガトーフレーズ
第12章 tarte
それから、俊太のために、丁寧にエスプレッソを淹れた。

こんな日がくるなんて、
俊太に、ここでコーヒーを淹れてあげられる日がくるなんて……。

胸がいっぱいすぎて、手が震えそう。
ドキドキする胸を抑えて、一輪の花のアートを描いた。
ハートをたくさん繋げて、最上級の想いをこめる。
俊太は、綺麗でおいしいと、とても喜んでくれた。


そして、
────21時にあの公園で。
そう約束して、俊太は帰っていった。残り香のような存在感を残して……。
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