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ガトーフレーズ
第12章 tarte
────そして、午前0時のキス。
月明かりで灰明るいテントの中、優しい腕に包まれて……。
「お誕生日おめでとう」
切れ長の綺麗な目を細めて、俊太はそう言ってくれた。
「ありがとう。世界一の幸せ者だって、今は自惚れてもいいよね?」
「とーぜん!」
俊太はニコっとすると、
「莉乃さん……今度は莉乃さんからキスして」
悪戯な表情で囁いた。
目をつぶった俊太は、狂おしいほどの色香を纏っていて、キスするのを躊躇ってしまうほど素敵で……。
莉乃が戸惑っていると、両手をぎゅっと握られて「早く」と急かされた。
この人は、どれだけ心を鷲掴みにするんだろう……。
月明かりで灰明るいテントの中、優しい腕に包まれて……。
「お誕生日おめでとう」
切れ長の綺麗な目を細めて、俊太はそう言ってくれた。
「ありがとう。世界一の幸せ者だって、今は自惚れてもいいよね?」
「とーぜん!」
俊太はニコっとすると、
「莉乃さん……今度は莉乃さんからキスして」
悪戯な表情で囁いた。
目をつぶった俊太は、狂おしいほどの色香を纏っていて、キスするのを躊躇ってしまうほど素敵で……。
莉乃が戸惑っていると、両手をぎゅっと握られて「早く」と急かされた。
この人は、どれだけ心を鷲掴みにするんだろう……。