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ガトーフレーズ
第13章 kouign amann
そして食事も終わり、うっとりしていると、
一個俺のお願いきいて、と俊太は言った。

「なぁに?」

「こっち来て」

手を引かれてふらふらついていくと、そこはバスルームだった。

「今日、一緒入るから」

「……嫌……恥ずかしいもん」

「拒否権ないよ?」

……どうしてなの?
こんなにもきゅんとさせられてしまう、声も表情も、俊太のすべてに。

……莉乃の服のボタンに、長い指がかかる。
次第にあらわになる肌がたまらなく恥ずかしいけれど、俊太の肌を感じたくて、抱き合いたくて、莉乃はおとなしく身を委ねた。
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