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ガトーフレーズ
第14章 savarin
すっかりのぼせた体に、夜風が心地よかった。

「今夜はずっと裸でいて」

そう俊太は言ったけど、恥ずかしいからベビードールだけ纏った。

「そのほーが、よっぽどエロい……」

さわさわと指が薄い布を撫でる。
部屋を横切る一瞬一瞬さえ、俊太は莉乃の体を触り続けていた。

そして莉乃をベッドに座らせると窓を開けて、

「俺らが繋がってるとこ見せてあげよう、でもイキ顔は俺以外に見せたらおしおきだよ」

そう言って振り返った。

月明かりと街灯で逆光になった黒いシルエット、引き締まった体がくっきりと浮かび上がる。

思わず見惚れてしまう、しなやかな美しさ。
男の人の体が「美しい」なんて変かな……。
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