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ガトーフレーズ
第5章 crêpe sucrée
数分後……。
コンコン……コンコン……
ガラスが叩かれる音がして、こわごわとカーテンを開けると、窓の外に俊太がいた。
信じられない状況に、莉乃は驚いて大きな目をさらに丸くした。
(あ・け・て)
俊太は窓枠を乗り越えて中に入ってきた。
「大丈夫? 莉乃さん。ごめんね、昨日俺のワガママで外で雨宿りさせちゃったから……」
「ううん、俊太のせいじゃないよ、それよりよく入ってこれたね! よく保健室の場所わかったね」
「莉乃さんがいる場所ならだいたいわかります」
(本当に犬みたい……)
くすくす笑うと、真面目な顔でベッドに座っておでこに手を当てられた。
「少し熱っぽいだけ。全然大丈夫」
「よかった、めちゃくちゃ心配しました」
俊太は、やっと安心したようにふぅと息をはいた。
コンコン……コンコン……
ガラスが叩かれる音がして、こわごわとカーテンを開けると、窓の外に俊太がいた。
信じられない状況に、莉乃は驚いて大きな目をさらに丸くした。
(あ・け・て)
俊太は窓枠を乗り越えて中に入ってきた。
「大丈夫? 莉乃さん。ごめんね、昨日俺のワガママで外で雨宿りさせちゃったから……」
「ううん、俊太のせいじゃないよ、それよりよく入ってこれたね! よく保健室の場所わかったね」
「莉乃さんがいる場所ならだいたいわかります」
(本当に犬みたい……)
くすくす笑うと、真面目な顔でベッドに座っておでこに手を当てられた。
「少し熱っぽいだけ。全然大丈夫」
「よかった、めちゃくちゃ心配しました」
俊太は、やっと安心したようにふぅと息をはいた。