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A crescent moon
第8章 悲鳴
「他の男と寝て...」
「私、それは謝る...けど..もう耐えられないの..愛してない..彼が..」
言いかけて、いきなり髪の毛を掴まれた。がっと上を向かされて、私は彼の目をみた。
「いっ..やだっ..いたいっ..」
「そんなもの錯覚だ。美和は俺を愛してる。俺と結婚する。美和は俺だけ見ていればいい。」
「..結婚..しない..いや..お願い...お金だって返すから...」
私の言葉に目を見開くと、そのまま頭を投げられた。
そのまま横倒しになり、手を引かれる。
引きずられるようにして、柱の所に連れて行かれた。
「お金なんていらない。そんなつもりじゃなかった。別れない。」
「お願い...正弘さん..」